安房口神社例祭
日程
例 祭 平成27年8月8日(土)10時
神幸祭 平成27年8月9日(日)9時〜18時
安房口神社について
安房口神社は吉井・明神山の山頂に鎮座する霊石を御霊代として拝する特殊な形態を持つ神社である。
御神体とする霊石は、安房国(千葉県)鎮座の安房大社の御祭神である天太玉命の霊代として、東国鎮護のために安房国より吉井明神山の山頂に出現飛来したと伝えられる。その巨石の面が安房国を向いているという事から、古来より安房口明神と尊称してきました。
社伝によれば、日本武尊が御東征の折、登山せられて霊石を拝し、東夷征討が速やかに成就されんことを立願せられたという。
又、史家によれば、湘南山手開発前の安房口神社の山麓の道筋は、古東海道の一つであると云われている。鎌倉幕府も大事ある時には、当地の群主三浦義澄を代拝させて奉幣祈願を行ったという。
創立は詳らかでないが、巨石を以てご神体と仰ぎ、社殿を設けず、神社建築史上からいっても原初的な形態をなしていることなどから、古代の鎮座であることは信憑性のあることであり、又古代の信仰形態を現代にまで伝えている珍しい神社でもある。
古代の神道では、大きな石や岩を磐境(いわさか)とか磐座(いわくら)と称し、神の降臨の場所・坐と考へてその前で祭りをしました。
その他、山(神奈備・かんなび)や樹木(神籬・ひもろぎ)を御神体とすることもありました。神道の原点の一つは自然崇拝です。神が宿っていそうな巨岩や、清らかな水を湧き出させる泉、あるいは山そのものに神が宿るという事で神まつりが始まります。
この吉井の鎮守の森(杜)に鎮まります安房口神社は、古代より吉井の里人が大切にしてきた「ふるさとの森」であり、命を育み豊かな自然の恩恵を祈り、感謝する神社です。
日本全国の神社が存在することで森を残し、守り、創ってきたこの森こそ、長い歴史に支えられた鎮守の森であり、世界に誇る日本人の英知であります。今では、「鎮守の森」は国際植生学会などでも世界の公用語になっています。
ご案内
住 所 横須賀市吉井3丁目95番
電車でお越しの方
京急久里浜(JR久里浜)からバス(系統番号 久20)安房口神社前下車